誰かが
生きて目の前にいることを
こんなにも嬉しいと
思ったことがあっただろうか
人の運命について
こんなにも
考え続けたことが
あっただろうか
母本人の気分が
全然塞いでなくて
時々でも笑ってくれるのが
何よりの救い
いちばん頑張ってる本人が
辛くなければいい
それだけを願う。
Wish You A Happy Life
降り積もる 雪に未来を 踏む私
誰かが
生きて目の前にいることを
こんなにも嬉しいと
思ったことがあっただろうか
人の運命について
こんなにも
考え続けたことが
あっただろうか
母本人の気分が
全然塞いでなくて
時々でも笑ってくれるのが
何よりの救い
いちばん頑張ってる本人が
辛くなければいい
それだけを願う。
母の顔を覗き込み
いつもふざけてしていたように
ぽんぽんと頭に手をあてた
母の目頭から伝う涙を
ティッシュで拭き取っていたら
突然
祖母が背中を向けて
声を押し殺して、泣いた
親を思う気持ちと
子を思う気持ちって
こんなに似ているんだな。
どこまで歩けるだろう
いつまで歩いていられるだろう
喪くした自信、自責の塊
シンクロしてるカラダの不調
もう、止まってほしい
何もかも動かないでほしい
「未来は変えられる」 なんて
社交辞令は飛ぶ
けれど
逆らうことなど
到底できないほど
大きな、大きな力に流されてる時
そんなに暢気なことが
言っていられるだろうか
悪夢のように
何もかもが悪い方へ流れている
もう、止まってほしい。
好きでいることと
愛していることは、違う
妥協することと
価値を認め合うことは、違う
平和に見えることと
平和の中に居ることは、違う
悲しいと訴えることと
声をあげて泣くことは、違う
何もかも忘れてしまってる
何もかも知っていたのに。
チャンスを生かす
という言葉
昔から納得がいかない
チャンスの風というのは
いつも
過ぎ去ってから気付くもので
それをつかまえて
さらに生かすだなんて
凡人にできることではない
と思いながら
大方、チャンスを殺してきた
けれど
何となく
「風に乗れてる感じ」 って
確かにあるよなあ。
人混みを歩く
強気な自分が見えた
眼光は鋭く
何かを射抜くように
彼はまだ知らない
寂しいと口にすることが
敗北でも、悪徳でも
ないのだということを
部屋でうずくまる
弱気な自分が見えた
眼光は弱く
温もりに焦がれるように
ただ、ひたすら
誰かに焦がれるように。
自分の嫌いな所を
見つけたときの気持ちは
好きな人への思いが
冷める瞬間に似ている
「ああ、そうだったんだ」
ただ、それだけ
ただ、それだけ。