一日一食
どうにかこうにか
炭水化物の塊を
大量に頬張っては
空腹を満たし
それでもお腹が空いたら
申し訳程度に
カップ麺を食べて
水を流し込む
年金生活を
続けていくならば
いつかはそんな生活に
なるとは分かっていたけれど
いざ実際
そうなってみると
経済的に
比較的恵まれていた
不自由のない人生も
いよいよここで終わりかと
世を儚く思う
空腹感というものは
こうも認知を歪ませ
人を追い詰めるものかと
妙に感心したりする
スーパーへ出かけて
値引きのお惣菜でも
買ってきたいところだが
贅沢だろうか
我先にと奪い合う
お客さんたちもきっと
似たような境遇
なのかもしれない
明日が来るまで
ただ
明日が来るまで。