数日前
この冬初めて
淡く粉雪が降った
冬の低い空
それも晴れの日の午後に
空から
ちらちらと舞う
光の粉を見て
改めて
冬が来たんだと
僕は、感じた
僕が生まれた、冬
弟が生まれた、冬
若い頃
失恋をして初めて
人前で泣いた、冬
そして
母が他界した、冬
何かと
思い出の多い冬なのに
寒い寒いと言いつつ
存在感を押し出さない
そんな
少し慎ましやかな所が
とても好きな季節
この冬も、また
人々にたくさんの
思い出を
降らせてくれるだろう
もうすぐクリスマス
一人でも多くのひとが
笑って過ごせたら
いいのにな。