ゆっくりと
何度寝か分からない
浅い眠りの中から
現実へと、帰る
あと少しもすれば
正午
そんなところだった
風邪が治ってきたのか
倦怠感も酷くはない
喉も頭も
一時期ほど痛くもなく
さては
あの特大の
レボフロキサシンが
見事に効いたのかと
暗い部屋の中
ペットボトルを片手に
裸で苦笑いする
「おはよう」 や
「いってきます」 の
痕跡の入り乱れる
液晶画面
僕は
今日という日に
どうやって
ひとつひとつの
線を引けばいいだろう
流れるだけ
流されるだけ
それでも
立派に生きてること
今は、それで十分。