Wish You A Happy Life
降り積もる 雪に未来を 踏む私


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襟足

行きつけの美容室の

担当のスタイリストさんが
退職されるということで

後任の方へ挨拶方々
カットをお願いしに行った

僕の髪型や髪の癖など
細かいことについては

新しいスタイリストに
引き継ぎをしてあるから

安心して下さいと

最後のカットの時に
聞いてはいたけれど

ハサミを入れる立場も

前に違う人が
拘って拘って切っていた

その髪を切るのは
複雑な心境だろうと

僕は、何となく思い

去年の夏前から
しっかりと一年くらい

ロングのストレートで
通してきたので

そろそろ
バッサリと切って

ミディアムかショートで
行きましょうか、と

これから担当してくれる
若い男性に伝えた

美容師という仕事が
どういうものかは

僕には想像もできない
けれど

先輩のしてきた仕事を
そのまま引き継ぎ

なおかつ
同じクオリティを

要求されるということは
とても気の重いもののはず

僕は

新しい担当さんが
僕の髪を見て

これが似合うだろう、と
思った気持ちで

ハサミを入れて欲しかった

髪を纏める癖は
そう簡単に抜けず

いまでも首の後ろに
何気なく触れては

軽く絡まる襟足に
戸惑ったりもするけれど

僕にとっても
彼にとっても

また、新しい
区切り目になったと

そんな気がする

季節は秋
気分転換なら、今だ。

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