連休ごとに
帰省してくる
弟夫婦と甥っ子が
今年も帰ってきた
会うたびごとに
できなかったことが
どんどん
できるようになる甥は
舌っ足らずながら
もう会話もできるし
飲食店のうどんを
フォークで掬って
神妙な顔をしながら
ずるずると食べている
冬がくれば
彼は、三歳になる
あっという間に
小生意気な
中学生くらいになり
あっという間に
下手な
遠慮などしながら
お酒を注いでくれる歳に
なってしまうのだろう
見違えるように
社会人としても
父親としても
立派に変身した
弟を、見てきた
今度は甥っ子が
弟を超えていく番だ
僕は
誰が行き過ぎても
笑いながら手を振る
傍観者にすぎない
それでも
甥っ子と遊ぶ時間は
僕を
少年に戻してくれた
時間よ、巡れ
セカイよ、変われと
少し投げやりに思う
そして
その中にいつでも
幸せを見つけられる
自分であれ、と。