Wish You A Happy Life
降り積もる 雪に未来を 踏む私


[ すべて表示する ]   [ 作品集サイトへ ]   [ フィード購読 (RSS) ]     
login

記事一覧

幸せな傍観者

連休ごとに
帰省してくる

弟夫婦と甥っ子が
今年も帰ってきた

会うたびごとに
できなかったことが

どんどん
できるようになる甥は

舌っ足らずながら
もう会話もできるし

飲食店のうどんを
フォークで掬って

神妙な顔をしながら
ずるずると食べている

冬がくれば
彼は、三歳になる

あっという間に

小生意気な
中学生くらいになり

あっという間に

下手な
遠慮などしながら

お酒を注いでくれる歳に
なってしまうのだろう

見違えるように

社会人としても
父親としても

立派に変身した
弟を、見てきた

今度は甥っ子が
弟を超えていく番だ

僕は
誰が行き過ぎても

笑いながら手を振る
傍観者にすぎない

それでも

甥っ子と遊ぶ時間は
僕を

少年に戻してくれた

時間よ、巡れ
セカイよ、変われと

少し投げやりに思う

そして

その中にいつでも
幸せを見つけられる

自分であれ、と。

コメント一覧