コップに入った水を
ひと思いに、飲む
「ああ、そうか」 と
何が分かった訳でもなく
秘かに、呟く
昨日、今日と
幾分涼しい時間が
僕の周りに
それでも
絡みついていた
夜になったら
そればかりを思い
安いゲームに耽り
いよいよ
眩暈がするほどに遊んで
迎えた夜には
やることも無く
モニタの細部まで
色の無い目で
ちらちらと見て回って
何を納得したのか
一段落したような気がして
水を飲み干した
おそらく、そんなところ
そして僕は
ついに気付いてしまう
生活者としての僕を
怜悧な目で眺める
傍観者としての僕に
だから喉が渇く
ああ、そうか。