気紛れに止まる
空調の音が
いくつもの迷いで
満たされた部屋に
静寂を誘い込む
平凡な今日が終わり
明日が来る
たったそれだけを
怖がる僕が
フラフラと横になり
枕の高さを悩んでは
壁に沿って
小さく丸めたカラダを
さらに小さくする
明日が始まることに
疑問を抱かない人や
文句を言える人は
幸せだと、思う
ただ迷い、恐怖し
惨憺たる心持ちで眠る
僕のような人が
今年はこの国にも
たくさんいるだろうから
冗談や偽善ではなく
みんな幸せであれ
毎日よ平凡であれ、と
強く願うこめかみを
枕に押し付けた。