Wish You A Happy Life
降り積もる 雪に未来を 踏む私


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寒い部屋

夜中じゅう
家の近所の国道を走り回って

睡眠剤の苦味を
自虐的に楽しんで

ただ、ぼーっと

真っ白なコンクリートの壁に
もたれたまま

FMから漏れる誰かの声に
ときどき、気を引かれて

朝になった

連日のように続く
原発や震災関連のニュースも

「今頃そんなことを」 と
思うほどの暢気さで

呆れて気分が悪いので
聞く気にもなれないし

有り金は
持病の通院にかかる分以外

全部募金してしまったから
残高はゼロだ

もう、このコンクリートの箱に
悶々としているしかない

せめて話す相手でもいれば
電話でもかけるのに

なんて

完全に孤独になってから
気づいたところで

遅すぎる

昔はたくさんの人に
愛され、慕われていたけれど

それを頑なに拒絶し
冷酷に縁を切ってきたのは

臆病者の
僕自身なのだから。

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