当たり前の日常が
ある日を境にして
ガラガラと崩れてしまう
そんなことが
本当にあるんだなと
最近になって知った
何年も、何十年も
自分はこんな風にして
毎日を過ごしていくだろうと
そんな風に思っていたら
まるで家電製品が
次から次へと壊れるように
自分の生活も
周りの親しい人の生活も
激動の渦に飲まれていく
そんな中で
昔手にしていた安心を
どこかで掴み直して
確かめたい気持ちになり
懐かしい景色の町を
散歩してみたり
古い友人の写真を
ゆっくり眺めてみたり
色々するけれど
今は、今
過去の自分も世界も
ここには存在しないと
反対に強く
思い知らされることになる
残酷だけれど
人生の本質とは
そういうものなのかも
しれないな。