人の矛盾を突き
返答に詰まった相手が
自己の非に言及せず
オブラートに包むような
体の良い訣別の文句を吐く
そんな苦い場面に
今日もまた立ち会った
異質なものを
受け付けない寛容の欠如
それは
まるで自分自身の潔癖主義を
責め立てるかのように
心の奥深くへと突き刺さる
切り捨てられたのか
切り捨てたのか
それすらも分からぬまま
流されてゆく人間関係
結局は誰もが
自分を一番かわいいと
思っているという盲信
僕はそんな穢れた世界を
許せるのだろうか
虚飾にまみれた世界で
許されて生きられるだろうか
人と人とのつながりは
時としてプラスに傾き
時にはマイナスへと傾く
均衡を保つ力と壊す力
その両方が求められていると
強く、感じた。