早いもので
母が他界した2009年から
来月で6年が経つ
月忌命日には
毎月お坊さんが来て
母のために
読経をしてくれるけれど
その声を聴くたびに
生きて残された者に
課せられた責務を
痛切に実感する
真摯に生きて
末期患者となっても
周りに笑顔を忘れずに
死の直前まで
弱音ひとつ口にしなかった
愛情溢れる母
その母の死の上に
これから生きてゆく僕は
母以上に
人を愛せる人間に
成長できるだろうか
まだまだ、何かが足りない
欠けているものを補うには
自省と努力が欠かせない
ペットボトルを持つ手が
小刻みに震えた。