ここ数日
自分から
逃げたつもりになり
またしても
気まずい空気を
漂わせた挙げ句
現実に戻ってきた
療養生活を
始めて以来、僕は
「友人が離れてゆく」
「セカイが変わってしまった」 と
思っていたけれど
友人たちが
年齢に相応しい姿なり
年相応のかたちで
人間関係を再構築するのは
二十代から
三十代近くにもなれば
当然のこと
毎日同じような生活で
一日も十年も変わらない
時の止まった
僕の感覚のほうが
ズレているのだ、と
今更になって
ようやく少し
気付き始めた
恍惚としたお祭り騒ぎと
ウツの自己嫌悪の中でも
少しずつ
友人たちの過ごしている
年相応のセカイと
その感覚に
近づきたいと、思う
変わる努力をしてこそ
去って行った
仲間たちの気持ちが
分かるのだと、思う
鳴らない電話を
今日も持って出かけよう。