雪解けの道


冬の朝 染まる息
雪解けの道 足音ふたつ

寒いねと 探る眼差し
寒くないよと 笑う私

こうして二人 当たり前に
並んで 歩く道は

心いっぱい 温かくなる

切ない 気持ちのかけらを
ゆっくり 解かすように

冬の朝 晴れた空
駅までの道 繋いだ右手

寒いねと 繰り返す声
寒くないよと 拗ねる私

少し 泣きそうになる私
ねえ、温かいよ