終止符
酔った 週末が騒ぐ 二人 最後と決めた店 シラフじゃ 言い出せないよと 貴方らしさに 胸が疼く 酔った 振りでもいいから 口づけて 二人の今までを 私は この胸に刻むよ 貴方がくれた 何もかもを 「愛してる」 店を出た 貴方の背中 シャツを引っ張った 横断歩道 涙が 止まらないまま 背中に 額を押し当てた 改札を くぐりながら 貴方の胸に 私の胸に 大切に 大切に書き足す たったひとつの 終止符 「愛してた」