真夜中の雨


真夜中過ぎの 気紛れな雨
私の弱さを 見透かすように

貴方がくれた あの安らぎは
今でも私を 包んでいる

笑顔が好きだと 言ってくれたね
瞳が優しいと 褒めてくれたね

貴方よりも少し 高い体温が
行き場を失して 彷徨う

貴方と二人 歩いた道に
あの夜も降った 気紛れな雨

隣で笑う 貴方の声が
窓の隙間から 流れ込む

真夜中過ぎの 雨音が
あの夜の貴方を 連れて来る