あくび
世界に たった一人 めぐり逢った 人ならば 命の すべてを賭けて 守りたいと 願った 世界に たった一度 最後の日が 訪れるならば 体が溶けて 消えるまで 抱きしめようと 誓った 私の 心が 目が 耳が 唇が 肌が あなたのすべてに 包まれ 消えていった もう迷わないと 決めた 二人の 最後の木曜日 あなたは 少しだけうつむいて 涙を あくびでごまかした