最終電車


夜の街を 足早に
歩く 休日の恋たち
私の手を 嬉しそうに
引いては笑う 貴方

叶わない 気持ちは
そのままでもいいと 知った
二人並んで 進める
その歩幅の 大きさに

最終のホーム
貴方を連れ去る ベルの音
私よりも 弱い誰かが
残していった 切なさ

電車に 揺られながら
貴方が今 思うのが
もしも 今日一日の事なら
私も 笑って帰れる

もしも 私一人の事なら
今度も 笑って逢える