告白
涼しくなった 夜風に
貴方の綺麗な 前髪が揺れて
強く握った 柔らかな手が
ゆっくりと 解けた
あとは 電話で話そう
話す事など 無いのに
いつでもそんな 優しい言葉で
私の胸を 詰まらせる
短い夜が 明けたら
貴方は ただの友達に戻るから
恋心 たとえ挫けても
一度だけ 貴方に告げたい
貴方のことが 好きだよ
その声も 優しい眼も 笑顔も 仕草も
好きだよ 大好きで 大好きで
涙が 止まらないよ
人影絶えた 舗道で
理由も告げず 泣く私の
隣で貴方は いつものように
夜の空を 見上げていた
すべて解ったと 言いたげな顔で
夜の空を 見上げていた