影
私が 影ならば
貴方は 眩い光だから
見つかってしまう
どんなに 巧妙く隠れても
揺れ惑う 心を
探り当てて 引きずり出して
傷さえ 厭わない
二人で 世界を見るのなら
呼んで
駆けてゆく 道の途中で
たとえ 愛などが待ち受けても
私は 折れない
ありふれた 不幸などに
叩いて
貴方の その腕で
私の鼓動を 確かめて
想いは叶うと
不実な言葉で 包んで
私が 影ならば
貴方は 眩い光だから
降り注ぐように
ありふれた愛で 溶かして